祝入学!新一年生
アメリカの大学に入学して経験すること

夏が終わりを告げる頃、アメリカの学生たちにとって、最も大切な時期がやってきます。幼稚園から大学院まで、一斉に新年度が始まるのです。一般的にアメリカの学年度(アカデミックイヤー)は9月から6月で、学校によって開始の時期が8月後半~9月後半と前後するものの、学年度が4月1日~3月31日と定められている日本とはまったく異なりますよね。もちろん、大学に入学する新1年生たちにとっても、高等教育機関での第一歩を踏み出す時期でもあります。期待と不安に胸を躍らせる新一年生は、いったい入学後にどんなことを経験するのでしょうか。

 

1. アメリカの大学では入学式がない!? 

アメリカの大学には、日本のような「入学式」と呼ばれる式典はありません。入学初日は、自分が事前に登録した授業が行われている教室に直接向かうことになります。ただし心配はご無用。入学式はありませんが、新学期が始まる1週間前から、「ウェルカム・ウィーク(Welcome Week)」という新入生を迎えるイベントがあるので、一足先に学校の様子や学生たちの雰囲気を知ることができます。
「ウェルカム・ウィーク」では、キャンパスツアー(校内見学)をはじめ、今後の学校生活に必要な情報や案内、キャリアについての説明、そしてBBQ(バーベキュー)、映画上映なども行われ、学生が気軽にカレッジライフについて情報を得たり、楽しみながら互いに交流を図れるような場となっています。

 

2. 新入生は寮住まいが当たり前!? 

新入生はフレッシュマン(Freshman)と呼ばれ、大学によってはドミトリー(Dormitory)に入居することが決められています。ドミトリーとは、学生専用の寮のことで、同じ学校に通う学生と共に生活をする場所です。日本人の感覚では、大学の近くのアパートを探して住んでもいいのではと思ってしまいますが、ボストン大学(Boston University)のウェブサイトには、以下のように明記されています。

“All freshmen are required to live on campus, as are all students who received University-funded scholarships equal to or greater than tuition.”
「すべての新入生は、キャンパス内に居住することが義務付けられています。大学からの奨学金を受け取っている学生も同様です」。

学生が、大学に進学する=必然的に実家を出るという場合、キャンパス内に住んでいた方が、生活のインフラを整えやすい、勉強に集中できるなどの利点があるようです。またこれは国を問わず言えることですが、親にとっては子供の自立を促す、そして子供にとっては親元を離れ独り立ちするキッカケができる良い機会なのかもしれませんね。
ただし、大学のすぐ近くに実家があり、そこから通うことができる学生は、例外となる場合もあります。詳しく知りたい方は、同校のウェブサイトを閲覧してください。大学によって、在学中の住居規定は異なりますので、気になる大学があれば、事前に調べておくとよいですよ。

 

3. 新入生セミナー開催

多くの大学で実施している「新入生セミナー(Freshman Seminar)」は、自分が通う大学のことをもっと知ることができ、さらに学問に対する意識を高める重要なセミナーと言えるでしょう。大学によって内容はさまざまですが、どの大学も「学問の成功」を目標に、セミナーを主催しています。
具体的な例を挙げると、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校で「新入生セミナー」を受講する場合、大学内の施設・設備から歴史や文化まで、主に知的体験を中心とした内容を展開しています。さらに、毎週の執筆課題やクラス内の討論などのコースに分かれ、またキャンパス内でのフィールドトリップと呼ばれる行事なども行います。
このセミナーは、文字通り新入生のみが受けることが可能で、大学生活をより充実したものにするために、内容も幅広い分野にわたっており、経験豊富な教員が指導してくれます。通常の授業では、新入生だけでなく在校生もいるため生徒数が多く、交流の機会も限られてしまいますが、セミナーを通して、教師や同じスタートを切る新一年生たちと関係を築ける良い機会になると思います。もしかしたら、これから過ごす大学生活の中で、自分のバディ(Buddy=相棒)と出会うきっかけとなるかもしれません。ほとんどの大学では新入生セミナーへの参加は必須となっておりますが、そうでない大学の場合もぜひ参加されることをお勧めします。

 

アメリカと日本では、新年度が違うので、留学を計画する時期にも大きく影響すると思います。「留学したいけど、いつにしよう…」と悩んでいる方は、ぜひ開始時期を考慮し計画を立ててみててはいかがでしょうか?そして、留学が実現した暁には、「ウェルカム・ウィーク」や「新入生セミナー」など、新一年生にしか体験できない貴重な機会を逃さずに、たくさんの友達と思い出を作ってくださいね。

 

参照: 
Boston College
California State University, Northridge
Campus Explorer
Why Should I Take a Freshman Seminar?


コラムニスト・インフォ
S.K
GPI US プログラム・コーディネーター

  
高校まで日本で過ごし、カリフォルニア州のコミュニティー・カレッジから大学に編入/卒業。 
自分が留学で得た素晴らしい経験を1人でも多くの日本の生徒に伝えたいという思いでGPI USに入社しました。

   

「伝えられた事は忘れる、教えられた事は覚えている、関わった事は学びとなる。」- ベンジャミン・フランクリン